青い花 10話 「幸福の王子」 [青い花]
各務と姉和佐の結婚式の日。
控え室で、和佐はあまりにネクタイ、パンツが似合う恭己に言う。
「やっちゃんて、ほんとうにそういう格好が似合っちゃうのよね~」
「あんたや、公理は王子様タイプで、もてるからやっかいだわ。だからみーんな勘違いしちゃうのよね~」
そうです。
勘違いなんですよね~。
別に女の子が好きなわけじゃなくて・・・。
結局、4人中3姉妹が各務先生のこと好きなわけですが、どうなんだろう・・・、どんな感じなのかな、好きだった人が姉と結婚する気持ちって。複雑なのはわかる、おれなら避けちゃうなぁ。距離置いて、時間おいてからじゃないと整理つかないですよね。
「おめでとう・・・」
このセリフだけ、さようなら、と同じイントネーション。せつねえ。
そんな気持ちでいれば、一人でいたくないわけです。
仲のいい、できれば親友あたりに愚痴るのが良策。
あれ? 恭己、親友いるのか?
で、結局あーちゃんと兄貴にくっついてふみと待ち合わせの江の島に来てしまうのです。
あーちゃんにも、ふみにも避けられて。どうしてこうなっちまったかと、恭己の回想が始まる。
元はと言えば、各務先生と姉の和佐が気がつけば付き合っていて、姉のような見た目とは裏腹なざっくりとした性格に少しでも近づけたくて、髪を切ってボーイッシュにした。こうなろうと、意識したものには何でもなれる気になっていたので、「女の子って簡単だな」と、言ってしまうほど鼻持ちならないやつだったし・・・。
だけど、気づいてしまった。健気についてくるかわいいけどめんどくさい京子と、各務先生にまとわりつく自分も一緒だと。ほんとうに手のつけられない子供だったと。
4人は江の島の岩屋に行くことに・・・。
洞窟ですね。
暗い通路をあーちゃんと兄貴を離れてふみと恭己が歩いてると、ふみはどうして今日は来たのかと尋ねます。
「ふみに会いたくなったから」
「私は会いたくなかったです」
「先輩は勝手です、好きな人がいるならその人だけ集中してください」
「好きな人に相手にされない場合は?」
「潔く諦めてください」
「私は・・・、ちゃんと諦めました」
「諦めます・・・、もっと、大人になってください」
ふみは行ってしまう。
恭己は暗い中、ひとり呟く。
「はい・・・」
「ふみ? ごめんね・・・、ごめん・・・、ごめんなさい」
BGMと相まって、せつないシーンです。
慰めてほしい、誰かそばにいてほしい、ふみといると落ち着く、ふみに会いたい。
恭己の気持ちを考えればそうなるのは自然だけど・・・。ふみからしてみれば、好きだから一緒にいたいのならまだしも、好きな人と姉が結婚して落ち込んでるのを紛らすために会いに来るなんて、失礼にもほどがある、と言いたいでしょうね。 周りの女の子からもてはやされすぎて、一人との人間関係が薄っぺらい、上辺だけの関係に慣れて相手を思いやれない恭己。 本当に子供です。
最後の「ごめん」は、やっと、その瞬間気付いたところでしょうか。
一度入った亀裂って、人と人はそのキズは埋まっても、決して癒えることない痕がのこる。
『こころ』に・・・。
恭己って、ふみに友達になって欲しかったのかな。
あーちゃんとふみみたいな、親友に。
暗いところで、ごめんなさいって、目潤ませて、どん底で。
恭己には頑張ってほしいなぁ。
真剣な人と人の関係はこころから付き合える、目をつむっててもわかる、真摯に相手のことを想えるから。
控え室で、和佐はあまりにネクタイ、パンツが似合う恭己に言う。
「やっちゃんて、ほんとうにそういう格好が似合っちゃうのよね~」
「あんたや、公理は王子様タイプで、もてるからやっかいだわ。だからみーんな勘違いしちゃうのよね~」
そうです。
勘違いなんですよね~。
別に女の子が好きなわけじゃなくて・・・。
結局、4人中3姉妹が各務先生のこと好きなわけですが、どうなんだろう・・・、どんな感じなのかな、好きだった人が姉と結婚する気持ちって。複雑なのはわかる、おれなら避けちゃうなぁ。距離置いて、時間おいてからじゃないと整理つかないですよね。
「おめでとう・・・」
このセリフだけ、さようなら、と同じイントネーション。せつねえ。
そんな気持ちでいれば、一人でいたくないわけです。
仲のいい、できれば親友あたりに愚痴るのが良策。
あれ? 恭己、親友いるのか?
で、結局あーちゃんと兄貴にくっついてふみと待ち合わせの江の島に来てしまうのです。
あーちゃんにも、ふみにも避けられて。どうしてこうなっちまったかと、恭己の回想が始まる。
元はと言えば、各務先生と姉の和佐が気がつけば付き合っていて、姉のような見た目とは裏腹なざっくりとした性格に少しでも近づけたくて、髪を切ってボーイッシュにした。こうなろうと、意識したものには何でもなれる気になっていたので、「女の子って簡単だな」と、言ってしまうほど鼻持ちならないやつだったし・・・。
だけど、気づいてしまった。健気についてくるかわいいけどめんどくさい京子と、各務先生にまとわりつく自分も一緒だと。ほんとうに手のつけられない子供だったと。
4人は江の島の岩屋に行くことに・・・。
洞窟ですね。
暗い通路をあーちゃんと兄貴を離れてふみと恭己が歩いてると、ふみはどうして今日は来たのかと尋ねます。
「ふみに会いたくなったから」
「私は会いたくなかったです」
「先輩は勝手です、好きな人がいるならその人だけ集中してください」
「好きな人に相手にされない場合は?」
「潔く諦めてください」
「私は・・・、ちゃんと諦めました」
「諦めます・・・、もっと、大人になってください」
ふみは行ってしまう。
恭己は暗い中、ひとり呟く。
「はい・・・」
「ふみ? ごめんね・・・、ごめん・・・、ごめんなさい」
BGMと相まって、せつないシーンです。
慰めてほしい、誰かそばにいてほしい、ふみといると落ち着く、ふみに会いたい。
恭己の気持ちを考えればそうなるのは自然だけど・・・。ふみからしてみれば、好きだから一緒にいたいのならまだしも、好きな人と姉が結婚して落ち込んでるのを紛らすために会いに来るなんて、失礼にもほどがある、と言いたいでしょうね。 周りの女の子からもてはやされすぎて、一人との人間関係が薄っぺらい、上辺だけの関係に慣れて相手を思いやれない恭己。 本当に子供です。
最後の「ごめん」は、やっと、その瞬間気付いたところでしょうか。
一度入った亀裂って、人と人はそのキズは埋まっても、決して癒えることない痕がのこる。
『こころ』に・・・。
恭己って、ふみに友達になって欲しかったのかな。
あーちゃんとふみみたいな、親友に。
暗いところで、ごめんなさいって、目潤ませて、どん底で。
恭己には頑張ってほしいなぁ。
真剣な人と人の関係はこころから付き合える、目をつむっててもわかる、真摯に相手のことを想えるから。
2009-09-07 09:32
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