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ハリーポッターと謎のプリンスを観てきました[ネタバレ] [いろいろ]

 行ってきました。
 おもしろかったです。
 
 『原作をメディア展開された作品の評価は原作と別のものとして考える』

 という信条の私は、あの繊細で複雑に張りめぐらされた伏線と交差するそれぞれの想いを、いみじくも169分に収めたことにまず賞賛したい。

 この映画も見どころは、謎を解きながら魔法をバンバン打ちあうアクションと、学校生活を通して恋愛とユーモアあふれる会話。

 ヴォルデモート卿の不死の謎

 かつて幼いハリーを殺そうとして滅びたヴォルデモート卿は前作:不死鳥の騎士団で完全復活した。その不死身の謎を解き明かして、死食い人の脅威を、ヴォルデモート卿の暗黒を打ち払おうとするダンブルドア校長とハリー。その不死の謎は新しい魔法薬学の教師:ホラス・スラグホーンがホグワーツ生だったトム・リドル:後のヴォルデモート卿と交わした会話にあると、改ざんされたスラグホーンの記憶から推理する。スラグホーンから本当のことを聞き出そうとするハリーは何をやっても、どうやっても聞き出すことは出来なかった。すると、ハリーは魔法薬学の授業のときにもらったフェリックス・フェリシスを使って聞き出すことに成功。なんと、不死の謎は分霊箱:ホークラックスという魔法だった。分霊箱をさがす旅、いくつもの仕掛けと呪いを抜けて探しだしたロケット。中身にメモが、RABのイニシャル、誰が分霊箱をすり替えたのか・・・。

 魔法を打ち合うアクション

 クリスマスにハリーとルーピンがウィズリー家に集まっているところを、グレイバック、ベラトリックスが現れハリーを挑発して葦の茂みに誘い出す。ジニーはいち早くハリーを追いかけて、ベラトリックス等からの魔法をかろうじて二人で防いでいた。茂みから狙い撃ちされるハリーたち、もう、相手の魔法は杖だけではじくというか、はたき落とす感じで緊迫感あります。
 あとは、ハリーがケイティが掛った呪いがドラコの仕業と踏んで後をつけるシーン。ドラコは自分のしたことの重さに一人トイレの洗面所でヤンでる状態のところでハリーが現れる。ドラコはいきなりハリーに魔法を放ち、そして打ち合いに! 飛び散る便器の破片! トイレはめちゃくちゃに! 結局、ハリーがHalf-Blood Prince の蔵書と書かれた魔法薬学の本に端書きしてあった魔法を放ってドラコを半死半生にしてしまう。

 恋愛とユーモア

 ロンと肉食系女子ラベンダーはべたべたくっつきまくりで、やきもきするハーマイオニー。ハーマイオニーは同じ境遇のハリーに慰められてる所をロンとラベンダーに出くわして、魔法で作った小鳥でロンを襲わせる、その魔法を褒めようとしたロンの言葉が出る前に……。いいですねー、好きな人がいちゃいちゃしてるのに、その本人から優しくされたらもっとつらい! いい演出です。
 ハリーはホグズミードのパブ『三本の箒』 でディーンとジニーがラブラブなところを見て鬱状態。ハーマイオニーとロンには打ち明けたらしく学園生活ではあまり接触ないのですが、が……、がぁ! 半純血のプリンスの蔵書を『必要な部屋』に隠す時やクリスマスのウィズリーの家でのできごとでは、すごいハリーの支えになっててロマンスよりもっと絶対的な信頼感を持ちあうパートナー、妻のような感じです。絶対的な理解者という感じ、そういえば最初に1作目でジニーがハリーに会って恥ずかしがったあの感じ、あの頃からすーと経って、ここにきて「ハリーの隣にいたい」って気持ちが本気である愛を感じます。こういう愛もあるんだなぁ。
 ユーモアはPVにもあったロミルダのネタ。ハーマイオニーがロミルダは「あなたは選ばれた人」と思ってるとハリーに言うと、ハリーは自分が新聞で言われた「選ばれた者」と掛けて、「ぼくは選ばれた者だから」と言ってハーマイオニーにハリセン打ちされる。ロミルダがハリーに送った媚薬入りチョコをロンが食べて、会ったことのないロミルダを好きだ、紹介してと言う。まず会えよwww
 他にもユーモアあるところありましたが、大詰め迫ってる状態では大げさに出来ないところが寂しいですね。

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 最後の展開、ダンブルドアがスネイプに「頼む……」と言って、その直後スネイプが放った「アバタケタブラ」死の魔法にダンブルドアは倒れてしまう。それを見ていたハリーは両親に死なれ、名付け親シリウスに死なれ(?)、絶対的な信頼、ヴォルデモートに対抗する旗印ダンブルドアに死なれて、激し悲しい感情のままに逃げていくスネイプを追って、「卑怯者ーー!」と失ったものを返せとばかりに魔法を打ちまくります。逆に返り討ちにされてスネイプに打ちのめされ、スネイプはヴォルデモート卿の言いつけを理由にとどめをささずに、半純血のプリンスは自分だと言って消える。ホグワーツでは死んだダンブルドアの遺体をまえに全員悲しみの色で満たされる。



 本を文章を映画にする。
 映像と声、音楽がつくと文章違う面白さがあります。CG、エフェクト、声の演技、仕草、表情、身振り、情報量が半端ない。ただ目に飛び込んでくる迫力ある映像、俳優さんの一挙手一投足に意味が詰まってて、ハリーポッターの世界に漬かれます。 観てて楽しい映画です。

★★★★☆4つ




 
ハリー・ポッター 第1章~第5章 プレミアム・ボックス(12枚組)(初回限定生産)

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD



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bapio

私も見てきました^^面白かったです!

私的には4、5作が暗い印象だったためすごく楽しめましたよ!
ユーモアとダークなバランスがよく取れてたと思います!

>いみじくも169分に収めたことにまず賞賛したい。
これは本当にすごいですよね、169分という長くて短い時間に収めることはあの世界観を表現したスタッフと同じくらいすごいと思う。

最近の映画のハリーはダークは部分が目立ちますが、原作のユーモアがどうしても削られてしまうのが残念ですね><
私は最終巻は原作読まずに見ようと思ってます!
by bapio (2009-07-21 17:39) 

tamapu-

bapioさん、コメントありがとうございます。

>私は最終巻は原作読まずに見ようと思ってます!
ああ、いいなぁ。
最終巻って伏線が、謎がすべて解ける巻。
原作を読まないのはいい考えですね!

2010/11月をわくわくしながら思いっきり楽しめますもの!

by tamapu- (2009-07-22 01:27) 

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