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狼と香辛料Ⅱ 3話 「狼と埋まらない溝」 [アニメ]

アマーティーの必死さをロレンスは大人ぶってホロをめぐる契約を受けてしまう。
 そのあとの、宿でのホロとロレンスの会話は楽しい!!
 言葉の駆け引き、提案、取引、妥協。これだけだと殺伐すぎるのでセリフ引用。

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「それで? もしあの坊やが銀貨1000枚渡したらどうするんじゃ?」
「もし、アマーティーが契約を完遂したら、俺も約束を守る」
「ほう? すごい自信じゃな?」
「自信じゃない……」
「おれはお前を信じてるだけだ」
「まったく・・・、おろおろしてる方がまだかわいげがある」
「自分でもだいぶ成長を実感したよ」

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 wwwwもう、会話がテンポもすばらしくてユーモアあって、いいコンビ。

 こんな二人が別れるなんて絶対ない!ない! ないんですが……。

 ヨイツがうわさで滅びたこと知っていたロレンスがずっと黙っていたことにホロはとりみだす。

「わっちはほんとにひとりになってしまった……」
「おれがいるだろ」
 と、抱き寄せるロレンス。

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「主はわっちのなんじゃ?」
「わっちは主のなんじゃ?」
 ホロは後ずさりしながら自分に、ロレンスに問い放つ。
 そして、気づいてしまった。ロレンスは人間、ホロは神。1話冒頭の夢、命短い人間は一緒にいれる時は短く、また一人になってしまう。ただあるのは深い暗い海の底にしずんでいくような孤独。

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「やじゃ……、わっちは一人じゃいやじゃ」
「ホロ……」
「なぁ主よ、わっちを抱いてくりゃれ!」
 だんだん強くまくしたてるように話すホロ。
「わっちはもう一人じゃ」
「じゃが子ができればふたりじゃ」
「いまのわっちは、ほれ、人の形をなしておる!なあ主よ!」
「喋るな!」

 ホロはこころの寄り代のことで動揺しててロレンスに嘘でもいいから「ついてこい」みたいなこと言ってほしかった、安心させてほしかった。ただ、優しい言葉で抱いてなだめてくれるだけでよかった。それができない不器用なロレンス……。

「そうじゃ、思い出した。わっちを愛する者がおるじゃないか」
「主がその話であわてないのも、銀貨1000枚なら惜しくないと思ったからじゃろ!」

 ロレンスは黙っていた。

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 ロレンスの顔を照らす窓から差す光が明るくなっていく。なにかロレンスの覚悟を感じる演出です。
 そして、ホロに近付いて肩に手をかけて話しかけようとした瞬間――

「すまぬ……」

 声にならない弱々しいホロの声。

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 ここの「すまぬ……」、は多分お互い勘違いしてますね、。
 ホロは信じてると言ってくれたロレンスにこんなことを言ってしまって。
 ロレンスは手をかけて話かけようとしたことに拒絶されたと。

 

 うーん、原作知ってる私から見てもとってもいい演出。
 セリフのテンポもいいし、話の展開も分かりやすい。これはいい作品ですよねー。
 
 次回ではこの話、終わらないでしょうね。
 
 原作後半の露天商マルクのセリフ「一つ聞こう。……」と、行商人の呪いうんぬんのくだりに、はっ!とします。
 アニメでもこのセリフいれてほしいな。
 
 「愛は金で買えないと詩人は言い、金よりも大切なものがこの世には存在すると説教師が言う。ならば、金を稼ぐことすらこんなに苦労するというのに、どうしてそれよりも大切なものが我々の手の中に入るだろうか」

 すごい作者だ。
 名言です。金言といってもいい!

 和紙に書いてトイレに貼っておこうかwww
 






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