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アスラクライン 13話 「呪われた罪人の烙印」 [アスラクライン]

 題名の「呪われた罪人の烙印」

 そうなんです、その通り。機巧魔神アスラマキーナの演操者は呪われた罪人! そんな話。


 この夏目智春と射影体操緒、悪魔奏の世界は2巡目の世界。
 あと、1~2年でこの世界は滅びる。

 では、どうするのか。このどれかの考えのうち。

1、悪魔が諸悪の根源、悪魔さえいなければこの世は滅びない。とする第一生徒会の掲げる神聖防衛隊。

2、すべてはお金が解決する、どんなことでもお金の力で政治的、物理的に補える。とする第二生徒会の掲げる巡礼者商連合。
3、悪魔の力で滅びるのなら、いっそその力を使って世界を滅びから救おうとする、第三生徒会の掲げる王立科学狂会。

 智春の学園ラブコメの外の世界は、そいういう深刻な危機迫った状況にあって、どの勢力も活動的でないはずがなく、陰謀、策略、工作が交錯する混沌とした世界。それがこの作品の世界。機巧魔神の存在する世界。
 
 智春本人はそんな、悲しい運命と責任を負った自覚なく、美少女に囲まれて兄貴の愚痴をつぶやいたりしてるのだったが、この回で自分がどんなに世間知らずで、無知で稚拙なのか思い知らされる。

 悪魔の力を使えば使うほど非在化していく嵩月奏。
 機巧魔神の力を使えば使うほど、魂の質量を削っていく副葬処女の操緒。

 距離が近い互いの関係になればなるほど切ない・・・。
 何かを犠牲にして得るものはあるとは限らず。
 夏目君だったら……いいです。智だったら……いいよ。と、契約者、演操者向けられてる純粋で無償の愛情の末路は悲哀で埋められて。罪深いです。
 
 
 切ない・・・。切ない・・・。ほんとうに切ないよ。三雲先生!

 いつも近くにいてくれてる人が弱り、感情をなくし、遂には消えてしまう哀しみ。
 愛情を魔力にして、契約者の愛情が徐々に無くなって遂には自分が非在化してしまう哀しみ。

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 哀音が飛行機でみんなに微笑むところ。
 智春以外は哀音がこのあとどうなるか知っていて、それでも向き合ってくれる。
 橘高冬はエクスハンドラーとして、その哀しみは知ってるので一番憂いた顔してるし。
 六夏は「bye、哀音……」
 朱浬さんは笑顔で手を振って。

 満面の笑顔で哀音が最後に言った言葉、「夏目くん…」

 ああ、あのポートレイト。

 あのポートレイトだけで原作の別れのあいさつを表現して……。「ありがとう……」と。




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コメント 2

takao

いやぁ、私の拙い記事を関連記事にしてくださってありがとうございます。トラックバックとかできればいいのですが、よく分からないのと、面倒くさい(ぉぃ)ので禁止にしているんですよね。

智春、元々直貴に何か会ったときのバックアップだったせいか、何も知らされていなかったのですが、それにしても何も知らずに、知ろうとせずにしてきたのが裏目に出た回だったと思います。直貴が悪いと言えば悪いのですけども。

哀音の最期、本当に悲しかったです。それぞれの人がそれぞれの別れ方で。でも、ちゃんと別れを惜しんでいる感じが伝わってきて、本当に素晴らしかったです。

悲哀に満ちた副葬処女と悪魔、この二つが幸せになることがあるのかなぁ?誰もが何かしらの不幸や悲しみを抱えているので、最後はみんなが幸せになれることを祈っています。
by takao (2009-06-28 09:26) 

tamapu-

takaoさん、コメントありがとう。

>最後はみんなが幸せになれることを祈っています。
13巻待ちでいろいろな結末を想像してしまいますが、ほんとに、ほんとにみんなが幸せになってほしい。特に奏。智春は奏っちゃんとくっついてほしい。操緒は小姑でwwww、操緒も智春とくっついてほしいけど、すぐ哀想つかされそうでだめだろうなぁww
by tamapu- (2009-06-29 02:05) 

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